慢性的な便秘で苦しんでいませんか?
生理痛とならび多くの女性が悩みを抱えている問題、それが"便秘"。 もちろん男性も便秘で悩んでいる人はいますが、便秘で悩んでいる人の割合を見ると圧倒的に女性が多く、とくに10代から40代で比較すると、じつに男性のおよそ3倍から5倍もいるようです。 参考:平成28年 国民生活基礎調査
「便秘なんて大したことないでしょ?」なんて軽く考えていると、あとで大変なことになってしまいますよ!その点については、前回のコラムでご紹介した医師の石黒成治氏もYoutubeで解説されていますのでぜひ見て下さい!
石黒氏のYoutubeリンクはコチラ!→医師の教える健康法 即効で便秘解消しないと・・・
こんな症状に心当たりがありませんか?
便秘に悩む女性の声として、次のようなことがよく言われます。
・腹痛やいつもお腹が張っている気がする ・便秘が原因で、老廃物がたまり肌に吹き出物ができて困る ・便秘によるストレスでイライラや、気持ちがモヤモヤするなどの不快感 ・だるさや倦怠感(けんたいかん)が強い ・頭痛や胃もたれ、吐き気 ・便がでないことによる痔 など。
これらの症状は、すべての女性に当てはまるわけではないですが、多くの女性が悩んでいるのも事実です。このような症状を抱えながら生活していたら、生活の質(QOL)が下がってしまい、毎日の食事だって美味しくなくなってしまいますよね。
※QOL=Quality of Lifeの略で「生活の質」や「人生の質」という意味です。
また、便秘改善のために病院に行き、お薬を処方してもらっている女性も多いはず。でも下剤は、使用方法を守らないと思ってもみない事態になりかねないので、十分な注意が必要です。

下剤を使用し続けるデメリットとは?
便秘がツラくて、一刻も早く治したい気持ちはよーくわかります。だからといって、容量や用法を無視して使用し続けると、むしろ便秘が悪化する恐れがあるみたいです。
下剤の種類
日本消化器学会の健康情報誌「消化器のひろばNo.11」を見てみると、便秘薬には4つのタイプがあるようです。
1.刺激性下剤・・・即効性があり効き目が強いとされています。 2.緩下剤(かんげざい)・・・安価で、広く使われ効果も高いようです。 3.漢方 4、浣腸
下剤のデメリット
刺激性下剤も、緩下剤もお薬なのでもちろん効果がありますが、それぞれにデメリットもあるようなので、簡単にご紹介します。
刺激性下剤は、前述したように即効性があり効果も高いようですが、使用法を間違えると習慣性や依存性が出てしまうようです。便秘がツラいからと言って、使いすぎると薬の効き目が弱くなり、便意の低下が起きるなんてこともあるようです。
酸化マグネシウムなどによる緩下剤は、長期的に使用すると「高マグネシウム血症」になる恐れがあるので、こちらも使うときには注意が必要です。
便秘の原因について
ここまで、下剤を用いることのデメリットと注意点について書いてみました。でもそもそも、便秘の原因にはどんなものがあるのでしょうか。簡単にご紹介します。
便秘の定義は?
まずは「便秘ってどういう症状?」というところから書いてみます。厚生労働省が出している、生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネットを見てみると、説明が載っていたので、簡単にまとめてみます。
※便秘とは、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」を指し、便秘による症状が現れ、検査や治療を必要とする状態を「便秘症」と言うそうです。
便秘の原因5つ
次に、便秘になる代表的な原因を5つご紹介します。ひとくちに「便秘」と言っても原因はいろいろあり、基本的には以下のものがあげられています。
1.食生活の乱れ 2.自律神経の乱れ 3.腸運動の低下 4.運動不足 5.腸内環境の乱れ
便秘のタイプ
また、便秘にもいろいろなタイプがあるようで、大きく分けて、
1.機能性便秘・・・生活習慣やストレスによるもの 2.器質性便秘・・・大腸癌や炎症性疾患によるもの 3.症候性便秘・・・甲状腺機能の低下によるもの 4.薬剤性便秘・・・抗うつ剤や咳止めなどの薬剤によるもの
以上の4つに分類されています。詳しい説明はいずれお話するとして、ご自身の便秘のタイプを知ることは便秘を解消する上でとても大切なことだと思います。
参考:日本臨床内科医会 便秘
一般的な便秘の解消法について
ここまで便秘について簡単に説明しました。でも「便秘を解消するにはどうしたら良いの?」と思った方もいるはずです。便秘解消の一般的な方法としては、
1.下剤(根本的原因の解決ではない) 2.運動をする 3.食物繊維やビフィズス菌を摂取する 4.水分を多く摂る 5.規則正しい生活をする 6.ファスティングをする
などが挙げられています。とくに「ファスティング」は最近の研究によると、腸内環境を整える上でとても有効であることがわかってきています。
※ファスティングについては次回以降に詳しくお話します。
まとめ
今回は下剤を使用するデメリットと便秘の原因や解消法について簡単にご紹介しました。このコラムを読まれている方なら、便秘解消のためにすでにいろいろと試されている方もいらっしゃると思います。なかには下剤を使用し続けた結果、逆に便秘が悪化したというかたもおられるかもしれません。せっかく便秘を解消したいのにそれでは本末転倒ですよね。
そこで次回は、便秘の原因についてちょっと深掘りしてお話しますので、ぜひご期待ください!
まずは一日一杯のボーンブロスから。