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both. COLUMN

vol.12 海外で流行るボーン・ブロスのトレンドについて

近年、多くのメディアでボーン・ブロスの特集が増えてきています。ボーン・ブロスは、2016年頃から流行し始め、本場ニューヨークではボーン・ブロス専門店も出店され人気を博しています。


その高い健康効果から、ボーン・ブロスを愛飲する海外セレブや、スポーツ選手もいるほどです。日本でも徐々にボーン・ブロスに対する認知が広まりつつあり、腸内環境の改善やファスティングする際に飲まれるようになってきています。



今回は、ボーン・ブロスのトレンドと健康効果についてご紹介したいと思います。

 

ボーン・ブロスとは?


ボーン・ブロスとは、文字通りボーン(骨)から抽出するブロス(出汁)のことです。一般に、鶏や牛、豚の骨と香味野菜を煮込んでスープをとります。また近年では、鹿の骨を使ったボーン・ブロスも出回っています。本来の作り方は、コトコトと24時間以上かけて作るものですが、最近では圧力鍋を使って作る時短レシピも登場しています。


日本では、昔から魚のアラを使った「あら汁」や豚骨を使った「豚骨スープ」がありますが、これも広い意味ではボーン・ブロスです。フランスではブイヨン、スペインではブロードなどと呼ばれ、世界各地で古くから飲まれており、韓国料理の「サムゲタン」などもボーン・ブロスの一種と言ってよいでしょう。


ボーン・ブロスの歴史は古く、「医学の父」と称される古代ギリシャのヒポクラテスは「全ての病気は腸で始まる」と考え、病人にボーン・ブロスを飲ませていたそうです。



ボーン・ブロスと健康効果


ボーン・ブロスにはさまざまな健康効果があることが解明されつつあり、毎日飲むことにより、以下のような成分を摂取することができます。


1.コラーゲン 2.アミノ酸 3.グルタミン酸 4.ヒアルロン酸 5.グルコサミン 6.ミネラル・カルシウム など

例えば、骨から抽出されたコラーゲンを摂取することにより、美肌・美髪効果が期待され、グルタミン酸による「整腸作用」がリーキーガット症候群の予防やストレスの緩和、免疫力アップにも効果があるとされています。


また最近では、ボーン・ブロスを朝食の代わりに飲む人も増えており、その高い健康効果とともにダイエットに励む女性の強い味方となっています。とくに女性は、タンパク質が不足する傾向があります。1日に女性に推奨されるタンパク質量は40〜50gとされていますので、タンパク質が豊富なボーン・ブロスを飲むことで手軽に不足分を補うことができるのも嬉しい点です。



リーキーガットに注意


近年、リーキーガット症候群という言葉をよく耳にするようになりました。リーキーガット症候群は、日本語で「腸もれ」と訳されます。原因は、過剰なグルテン摂取や偏った食生活、ストレス過多などさまざまです。こうした要因により腸内の悪玉菌が増えることで、腸壁の粘膜が傷つけられ、身体に悪影響のある物質が血液中に広がります。一説によると、日本人の約7割がリーキーガットによって何らかの影響を受けているのではないかと考える研究者もいます。


リーキーガット症候群になると、胸焼け、息切れ、吐き気、下痢、便秘、過敏性大腸炎などの身体的症状から、記憶力の低下や不安感の増大、集中力の低下などの精神的症状まで多岐にわたる症状が引き起こされるそうです。現在のところ、リーキーガット症候群は「疾病」に認定されていませんが、今後研究が進めば、正式に疾病として認定され治療の対象として扱われることとなるでしょう。



リーキーガット症候群にはボーン・ブロスが良い


多くの症状を引き起こす原因と言われているリーキーガット症候群。しかし、リーキーガット症候群にもボーン・ブロスが有効であるという見方が増えています。というのは、ボーン・ブロスの成分にはグルタミン酸やグリシンなどのアミノ酸が豊富に含まれており、これらには腸の粘膜を修復したり、炎症を抑える働きがあるからです。ボーン・ブロスを積極的に摂取することにより、腸内環境が改善されリーキーガット症候群の予防が期待されます。



ボーン・ブロスはファスティングに最適


偏った食生活やストレスなどにより、腸内環境が悪化することは上記でお伝えしました。ボーン・ブロスの健康効果は、リーキーガット症候群の予防だけではなく、ファスティングをする際の飲み物としても注目されています。ボーン・ブロスには多くの優れた栄養素が含まれているため、一定期間食事を制限するファスティングに最適です。糖質が含まれていないので胃腸を休めることができ、ボーン・ブロスを飲むことで、ミネラルやカルシウム、タンパク質を十分に補うことができます。


偏った食事やストレスで疲れた身体を労るためにも、ボーン・ブロスを飲むファスティングは最適と言えます。



ボーン・ブロススープを出すお店も増えている


Googleで「ボーン・ブロス お店」と検索すると、東京都内だけでもボーン・ブロスを提供するお店がいくつか見つかります。これは、ボーン・ブロスの需要と関心が高まっていることと、ボーン・ブロスの健康効果が理解されつつある証拠だと考えられ、今後ボーン・ブロスの認知度が上がれば、取り扱う店がますます増えると考えられます。


さらに、巨大レシピサイト「クックパッド」でボーン・ブロスのレシピを検索してみると、すでに100以上ものレシピが紹介されており(2021年10月現在)、自宅でボーン・ブロスを作る健康志向の人も増えています。


また、ファスティングとの関連もあいまって、最近ではボーン・ブロスについての関連書籍も多数出版されていることから、その注目度の高さがうかがえます。


 

ボーン・ブロスとSDGs

ボーン・ブロスは、SDGsの観点からも有効であると考える人もいます。SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」として注目されており、2016年から2030年までの15年間で達成されるべき目標を掲げたものです。国連加盟国の193カ国がこのプロジェクトに参加していて、日本でも、各分野で積極的な取り組みが開始されています。


SDGsには17の目標があり、その12番目として「つくる責任・使う責任」が掲げられています。そのなかで、持続可能な消費と生産のパターンを確保するということが提起されており、とくに目標「12-3」ではフード・ロス問題に焦点があてられています。この点から考えると、食材を無駄にすることのないボーン・ブロスはまさにSDGs時代向けの優れた可能性を持っていると言えるでしょう。

出典 SDGsとは



ボーン・ブロスはSDGs社会にも貢献する


以上の状況から、ボーン・ブロス商品を積極的に開発する食品業者の動きもみられます。それまで廃棄していた骨を活用し、商品化することでSDGs社会への貢献を目指す試みです。

たとえば、宮崎県のとあるカフェでは、地元の鶏ガラと野菜を使ったスープの素を販売によりフード・ロス削減と地産地消により地域の活性化をはかり、ブランド化に成功しています。今後の社会のあり方を考えると、同じようにボーン・ブロスを活用した企業がでてくることは大いに考えられます。

 

まとめ


いかがでしたか?今回は、ボーン・ブロスの最近のトレンドと健康効果についてご紹介しました。今回ご紹介した以外にも、ボーン・ブロスにはさまざまな健康効果が期待され、今後も注目されていくアイテムだと思います。レシピもたくさんありますので、これを機会にぜひボーン・ブロスを飲む習慣を身につけて、今まで以上に健康的な生活を目指してみてはいかがでしょうか。ダイエットや腸内環境でお困りの際には、ボーン・ブロスという選択肢を加えてみてくださいね。



まずは一日一杯のボーンブロスから。



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