インスリンが肥満を加速させることは前回お伝えしましたが、今回のテーマは 「果糖は肥満や糖尿病を引き起こす危険分子!」についてお伝えします。
糖質は3種類に分類されています。
・ブドウ糖や果糖などの単糖類 ・砂糖(ショ糖)麦芽糖などの小糖類 ・デキストリンやでんぷんなどの多糖類
それぞれ「単一」か「結合したもの」かで分類されており、その中でも今回は果糖(フルクトース)について触れていきます。
果糖(フルクトース)とは?
果糖(以後フルクトース)とは果物やハチミツに含まれている糖質です。
現代では果糖を高度に精製した果糖ブドウ糖液糖やショ糖(砂糖)などが多くのジュースやデザートなどの食品に使われています。
まず、ショ糖とはいわゆる砂糖(成分名がショ糖、製品名が砂糖)ですがこの中の主成分はフルクトースとブドウ糖(グルコース)です。

ブドウ糖(以後グルコース)は小学校の理科で勉強した人も多いかと思いますが、脳や筋肉など、すべての細胞で消費される、人間にとって大事なエネルギー源です。
フルクトースの摂り過ぎは肝臓に負担をかけてしまう。
フルクトースは体内でまず小腸にてリン酸化されて下流に流れていきますが、これには限界があり、限界を超えてしまうと直接肝臓へ流れてしまい、肝臓に大きな負担をかけてしまいます。
(つい最近までフルクトースは直接肝臓へ流れ、肝臓のみでしか代謝出来ないと考えられていました。)
グルコースの場合は重要なエネルギー源のためインスリンが分泌され体内に取り込もうとしますが、フルクトースはインスリンを必要としません。
血糖値も上がりにくくGI値も低いので太りにくいと思うかもしれませんが、過剰に摂取したフルクトースは肝臓の脂肪、つまり肝脂肪となってしまい、その肝脂肪が肝臓にインスリン抵抗性を引き起こしてしまいます。

インスリンが効きにくくなってしまう。(インスリン抵抗性)
ある実験で一日1000キロカロリーのグルコースとフルクトースをそれぞれ与えてみたところ、グルコースを与えた被験者にインスリン感受性の変化はなかったものの、フルクトースを与えた被験者グループはたった7日間で約25%もインスリン感受性が減少してしまいました。
現代では、数多くの研究結果がフルクトースの危険性について立証されているものの、安価な砂糖や果糖ブドウ糖液糖は多くの加工食品や清涼飲料などに使われています。
商品裏面の原材料名に果糖ブドウ糖液糖、砂糖、等は表記されておりますので商品を選ぶ際の一つの基準にされるのはいかがでしょうか。
まずは一日一杯のボーンブロスから。